
「中学で不登校になって、今32歳です」
お話ししてくれたのは、愛知県在住のきのっちさん。
中学1年生の冬から卒業するまで不登校になった理由や高校に行こうと決めた思い、
社会人になって3回転職した経緯を話してくれました。
全10回でお届けします。
画像:きのっちさん撮影
#3
「周りもやってるし」
はじめてのアルバイト
ありがとうございます。
中学時代、学校に行けてなかった頃は、
将来に不安を持っていて。
でも、無事高校に進学できた。
高校に入ってアルバイトはしましたか?
してました。
初めてのバイトっていうのは、
何年生の時ですか?
確か、高1の夏休みぐらいだったと思います。
何がきっかけで
はじめようって思ったんですか?
なんだっけ・・・
「なんか周りもやってるし、
じゃあ自分もちょっと始めてみよ」
っていう感じで。
うんうん。
ちなみに何のバイトですか?
スーパーのレジ打ちをやってました。
それは、友達が働いてるところですか?
近所とか、条件で選んだ感じ?
近所のところですね。
実際に働いてみて、どうでしたか?
最初は、「大変だな」って
思うところはありました。
でも、やっていくとすごく楽しくて、
やりがいを持ってやってましたね。
おお。
その楽しさって、
学校とは違う感覚かなと思ったんですけど、
「仕事って結構楽しいかも」って思った
出来事ってあったりします?
そうですね。
お会計が済んだ後のカゴって、
年配のお客さんだと、
運ぶのが大変じゃないですか。
その重たいカゴを
荷詰めする台まで持っていくことが、
「レジの中で僕が1番できてる」
っていう自信がありました。
あとは、
レジ打ちのスピードが
周りより速かったっていう自信もあって。
だからなのか、
常連のお客さんが割と僕のレジに
並んでくれていたり。
選ばれることが、
「僕でも頑張ったら認められるんだ」とか、
「ここにいていいんだ」って思えました。
そういうところに、やりがいを持って
やっていたっていう感じですね。
いいですね。
レジって、
仕事風景が「まる見え」ですもんね。
優劣じゃないんだけど、
周りと比べて、何が得意なのか
はっきり見える環境だから、
「本当に自信を持っていいんだ」って
素直に思えそう。
当時のきのっちさんにとって
気持ちのいい環境だったのかなって。
確かに。
そうかもしれないですね。
あとは、
「もうちょっとシフト入れますか?」
って言ってもらえたりすると、
頼りにされている、
っていう感覚がありました。
うんうん。
夏休みからバイトを始めて、
どれぐらい続けてたんですか?
確か1年くらい続けたと思います。
辞めたきっかけは、
他に専念したいものがあったり?
きっかけは、オーストラリアに
2週間留学する機会があって。
僕、全然英語できないんですけど
「行きたい」っていう人だけ
行けるものだったので参加しました。
そこでバイトは一旦やめてたんですけど、
高3になった春から、
また同じスーパーで卒業までバイトしました。
いいですね。
戻ってくれるって、
たぶん向こうも嬉しいだろうなぁ。
きのっちさんは、
大学にも進学したんですよね?
そうです。
高校のいつ頃から、
「大学にいきたい」
っていう気持ちが芽生えたんですか?


