
「中学で不登校になって、今32歳です」
お話ししてくれたのは、愛知県在住のきのっちさん。
中学1年生の冬から卒業するまで不登校になった理由や高校に行こうと決めた思い、
社会人になって3回転職した経緯を話してくれました。
全10回でお届けします。
画像:きのっちさん撮影
#7
「一番楽しかったことをやろう」
やりたい仕事の探し方
東京にもう一度戻った時は、
どうやって仕事を選んだんですか?
新卒で入ったカフェの会社で
1番楽しかったことが、
アルバイト育成でした。
教えれば教えるほど、
どんどん成長していくんです。
だから自分も、
社内の評価制度とか
仕組みを知っていくうちに、
「どうやったらこの子の時給を
上げられるんだろう?」
って、いつも考えながら働いてました。
「◯◯すると、あなたの時給を
上げれるから一緒にやっていこうよ」
って打診したり。
するとまた出来ることが増えて、
その子が伸びていくんです。
就活の時期は、
バイトで頑張ったことを
面接で活かせるよう相談にのったり。
それで、第1志望に
どんどん受かっていった経験があって。
それはすごい!
「ありがとうございます」
って感謝をもらった時に、
「やってよかったんだな」って、
やりがいをすごく感じました。
「この経験を一店舗じゃなくて、
会社規模でできないかな?」
と思った時に「採用担当だ」って。
人事の求人をしている会社を探して、
人事部に入ることができました。
すごいですね。
どんな会社の人事に入ったんですか?
障害のある子どもたちが、
学校が終わったあととかに通える
「放課後等デイサービス」
っていうものがあるんですけど、
その教室を運営する会社の人事です。
なんか楽しそう・・・
きのっちさんらしい業態というか、
合いそうだなって思いました。
本当にそうなんです。
そこで働けたからこそ、
今の僕の人格が形成された
って思えるくらい。
そこで3年くらい働いて、
いろんなことを吸収しました。
月に2,3回は、
僕も現場の支援へ入ったりしてて。
そこで障害のある子どもたちとの、
関わり方もわかってきましたし、
僕も色々勉強させてもらいました。
いいですね。
前社では人事や教育って、
店舗運営の一部分でしたけど、
人事部に入ると、
1日8時間どっぷり取り組める。
幸せでしたか?
本当に。
それがやりたいと思って転職したので。
いいですね。
じゃあ、
「ここは頑張らないといけないな」みたいな、
大変だったことはあったんですか?
うーん・・・
仕事に関してはなかったです。
ただ僕、満員電車が本当に苦痛で。
はい。
乗ってる時間は、短いんですよ。
10分ぐらいなんですけど、
それでもすごい苦痛で。
「過吸を起こすんじゃないかな」
って思っちゃうと、本当に怖くなって。
たった10分なんですけど、
年に1、2回は途中下車してました。
それくらい、満員電車が苦痛すぎました。
東京の満員電車って、考えるだけで・・・
本当に辛かったんですね。
仕事自体は、言っていただいたように
人格形成になるほど、きのっちさんにとって
豊かな経験だったんだろうなと思うんですが、
でも、4年目に続かなかった。
その理由はなんですか?
「満員電車が苦痛だった」
ことにもつながるんですけど、
「僕は東京でこのまま暮らすのか」と考えると、
「地元の岐阜で穏やかに生活したいな」
って、思うようになっていました。
うんうん。
「岐阜に戻ろう」って決めた時は、
次の仕事を探す前に、まず戻った感じですか?
そうです。
実家なので、費用もそこまでかからないから
まず引っ越しました。
で、その時の僕は、
「カフェを経営したい」と思ってたんですよ。
おぉ!


