
「中学で不登校になって、今32歳です」
お話ししてくれたのは、愛知県在住のきのっちさん。
中学1年生の冬から卒業するまで不登校になった理由や高校に行こうと決めた思い、
社会人になって3回転職した経緯を話してくれました。
全10回でお届けします。
画像:きのっちさん撮影
#4
「会社っておもしろそう」
大学編入後に決めた就職先
大学進学は、
漠然と「行くのが当たり前」
って思ってました。
不登校だった中学の頃は、
「高校行く」って自分の中で思ってて、
高校に入ると「次は大学」って。
何も考えず決めてた感じです。
うんうん。
具体的に「この大学に行こう」
って決めたのはいつですか?
あんまり記憶がないんですけど、
3年生になる手前ですかね。
クラス分けで、
就活組と進学組に分かれるので。
その時には決めていたかなと思います。
どこの大学に行きたいかは、
高3のオープンキャンパスで
決めた感じですか?
そうですね。
「通えるところないかな」って
ネット検索でから調べた時に
初めて「文学部 哲学科」
っていう存在を知って。
へぇ。
その時に同時に
「哲学」って言葉も知りました。
意味を調べた時に、
「僕がずっと
考えてたり悩んでたことが
学問的にあるんだ!」
って、衝撃が走りました。
それで、
「哲学科のある大学に行きたい」
って決めました。
実家から通えるところになかったので、
全国で、推薦で行ける大学を選びました。
それで京都にある
大谷大学の哲学科に決めて、
進学しました。
大学に進学して、
自分のやりたかったことを学びつつ、
「次は就職」ってなると思うんですが、
お仕事について
どんな感じで考えてましたか?
大学で勉強しながら
「哲学から就職ってどう繋がるんだろう?」
ってめちゃくちゃ考えました。
考えた結果、「繋がらないな」と思って(笑)
インターンシップもやったんですけど、
うまく繋がるところが見つからなかった。
うんうん。
ただ、昔考えてたことを振り返ると、
「心理学とかも含まれるな」と思ったりして。
そこから「将来はカウンセラーになろう」
って決めました。
でもカウンセラーって、
哲学科を卒業すればなれるものじゃないんです。
臨床心理士の資格が必要だと知って、
それなら大学3年からでも
心理学に編入すれば大学院に行けるから、
そのルートでカウンセラーになろうって。
なのでトータル5年間、
大学に通いました。
すごいですね。
編入はスムーズにできたんですか?
そこは考えました。
「親をどう説得しようか」って(笑)
編入する大学の、
年間の学費が100万程かかるんですよね。
うんうん。
まず、京都の下宿代が
月8万円ぐらいかかってました。
プラス、水道光熱費とか合わせると
年間100万は超えたので、
「岐阜の実家に帰って、
浮いた下宿代を学費に当てれば、
費用がトントンになるから編入させてほしい!」
って話をしました。
で、岐阜の実家から戻って、
心理学のある大学に編入しました。
いいですね。
臨床心理士の資格を取るために。
そう。
「大学院に行こう」と思って。
そのためには、更にお金が必要なので
「バイトはじめなきゃ」って思って、
カフェのバイトを始めたんですよ。
はい。
それが、大学卒業したあと、
新卒入社する大手チェーン店のカフェ
との出会いになるんですけど。
へぇー!おもしろい!
飲食って、
「売上第一主義」なイメージが
勝手にあったんですけど、
バイトしてみるとそうじゃなくて。
衛生面や接客態度とか、
売上以外の部分もちゃんとできてないと、
会社として評価されない
っていうことを初めて知りました。
それも、
僕が勤めたカフェチェーン店が
独自でつくった評価基準だったので、
「この会社はすごいしっかりしてるんだ」
って思ったし、
「こういう会社で働くのもおもしろそう」
と思ったのがきっかけです。
で、臨床心理士とかカウンセラーを
現実的に考えていくと・・・
正規雇用がなかったり。
「あまり安定していないのかも?」
って思えてきて。
どっちにしようか迷ったけど、
僕はカフェの会社を選んだ感じです。
なるほど。
バイトで入ってから、
「大学卒業したあとも新卒で入りたい」
って思った場合は、どういう流れなんですか?
バイトから正社員になれるルートがあったり?
そこは大手なので、
バイトで入社していても関係なくて。
一般のエントリーシートから申し込んで、
選考が進む感じでした。
おお!
それで採用されるってすごいですね。
本当に、ありがたいですよね。
きのっちさんが入社した職種というのは、
本社勤務?店舗運営?
どういうものになるんですか?
名前忘れちゃったんですけど、
東京都内の店舗に配属されて、
ゆくゆくは出世みたいな枠で入りました。
ありがとうございます。
じゃあ、住んでいた岐阜ではなく、
東京で働く前提で受けたと。
そうです。
応募から内定まで、
けっこう長かったんじゃないですか?
ああ、そうですね。
細かいものも合わせると
7次?まで選考があったと思います。
すごい。
最終受かった時はうれしいですね。
本当に。
きのっちさんは、
なんでご自身が採用されたと思いますか?
そうですね。
あの、会社から何を求められてるのかとか、
アルバイトで働いていると。
なんとなく分かってくるじゃないですか。
うんうん。
アルバイト時代は、
一応新店舗のパートリーダー をやっていたので。
会社の仕組みとか、
入社したらどんな仕事をやっていくのか
イメージは描けてました。
だから、
「この子だったらできるかも」
って思ってもらえたのかな?って。
おもしろい。
じゃあ岐阜の大学卒業と同時に、
東京へお引っ越し?
そうですね。
始めに、本社で研修期間があって。
そのあと東京都内の店舗に配属されました。


