「学校に行かなくなってから、すぐ引きこもるようになりました」
お話ししてくれたのは、兵庫県在住のせっちゃん(38)。

小学5年生から不登校になった理由から、引きこもっていた頃の生活。
可能性に懸けた受験期から、「こだわらなくなった」いまの働き方についてお話ししてくれました。

全11回でお届けします。

画像:本人撮影

#6
「社会人になっても働けそう」
大学生活と初バイト

サークル活動もしてましたし、
友達と遊んだり、飲み会があったり
普通に楽しかったです。

それと別に、
私は地図への興味が
薄れてなかったんですよ。

大学には、
ものすごい量の地図が保管されてたので、
昔の地図をひたすら読み漁ってました。

その、
「◯◯市の隣が◯◯市だけど
元々この辺りはこういう地域名だった」とか。

「だから駅名がこうなって、
バス停がここにあるやな」とか。

今はネットで調べれば、
一発で出てくる情報だと思うんですけど、
当時は自分で地図を読んで、

解読するのが好きでした。

大学3年の時、
飲み会でゼミの先生に言ったんですよ。
「変わった趣味でしょ」くらいに。

そしたら先生が
ものすごく真剣にそれを聞いてくださって。

「あなたは、

それをミクロに見たいか、マクロに見たいか」
って聞かれたんですよね。

「君がやってることは、
突き詰めると地政学という学問になる」
って言うんですよ。

で、
「大学院まで行ってみないか?」
ということを言われました。

大学卒業したら
そのまま就職しようと思ってたんですけど。


1年から熱心に通ってたのが功を奏して。
3年で大学は卒業して、
そのまま大学院に2年行きました。

院に行って
簿記会計のハイレベルな知識が身に付いたし、
自分の好きな地図や地政学もしっかり学べました。

塾の先生のバイトしてました。

大学から大学院卒業までずっと。
だから5年ですね。

そうです。
自分の好きなものを買ったりするためです。


塾で働きたいっていうより、
友達と同じようなところで
バイトしたいと思ったら、塾だったっていう。


実際入社したら、
配属先された教室は
友達と違うところだったんですけどね。

そうですね。

なんか、駅前にあるような
“大手企業の塾”っていうよりは、
定年迎えたおじいちゃんが
自分の家を一部改造してやってる
こじんまりした塾だったので。

そうそう(笑)
たまたま配属されたのが
そこだったんですよね。


だから本当に運が良かったですよ。

仕事のペース的にもしんどくなくて、
有難かったです。

そうです。
上長の人もきつく教えるタイプではなかったので。

おかげで、
「自分はバイトで5年続けられたんやから、
就職しても働ける」
みたいな、自信がつきました。