
「このまま行くと絶対おかしくなる」
お話ししてくれたのは、埼玉県在住のふくのりさん(46)。
中1で襲った原因不明の症状。
周りに恵まれるも、孤独に突き落とされたキッカケと、乗り越えた先で見えたもの。
「いまが充実しています」と言えるまで、経験したお仕事についてお話ししてくれました。
全9回でお届けします。
画像:本人撮影
#3
「もう生きてる意味ない」
引っ越して味わった孤独
私は「学校に行けない」と思った日から
全く通わなくなったタイプなので、
行き渋りの感覚がわからなくて・・・
どういう通い方だったんですか?
関西に住んでたところから、
父親の転勤で埼玉県に引っ越して。
生活はどう変わりましたか?
私だったら、心機一転して
「学校に行けるんじゃないか」とか
自分に変な期待しちゃいそうだなと思って。
自分が変わるキッカケが欲しかったので、
環境も変わるし、生活も変わるから、
「これで自分も変わるんだ」と信じて、
ワクワクしてました。
ただ、4月からいざ「入学するぞ」ってなった時に、
やっぱりすごく不安になって、
学校に行く朝にお腹が痛くなって
ずっとトイレにこもってました。
そうだったんですね。
自分を奮い立たせて行って、
無理やり教室にまで入ったんですけど、
自分の中で初めて
「もう無理。もう学校は通えないな」
って思ったんです。
だから初日だけ行って、
その後は「行かない」って決めました。
今回は休む期間を決めず?
そうです、
そこからが地獄でした。
最初は、誰も僕のことを知らないから
すごく清々しい気持ちで過ごしてたんですけど、
逆に、自分の中に孤独を生み出してしまって。
そうか。
だんだん、
「誰にも必要とされていないんじゃないか」
って思い始めて。
その時も昼夜逆転になってしまって。
夜起きてると不安になるから、
ゲームとか漫画を見て。
でも、やることなくなったら
またずっと考えてしまう。
「これからどうなるんだろう」とか、
生きてる意味とか。
うんうん。
母親も、引っ越す前は
近くに相談できる祖父母がいたけど
周りに相談する人がいなくなって。
自分と母親はどんどん追い詰められて。
父親は、元々お喋りではない人で。
特に何も言ってこないけど、
学校へ行かないことは「良くないこと」
とは思ってる、みたいな。
家族それぞれが孤立してました。
だから本当に苦しくて、
「こんなに苦しいんだったら
生きてる意味ないんじゃないか」って、
自分で死のうと思った時に、
やっぱり、死ねなかったんですよね。
うん。
その理由っていうのは、
大好きな祖父がいて。
その人がふっと頭に浮かんで、
『自分が死ぬより、
おじいちゃんが悲しむ方が、
僕にとっては辛いことなんだ』って思えて。
『もう一度、ここで頑張ろう』って。
うん。
自分の中の、
一番底に行ったから気付けたというか、
眠っていた大事な気持ちがわかったっていう感じ。
僕は今まで、
必要とされてないと思ってましたし、
孤独だと思ってたんですけど。
一番底に行ったら、
おじいちゃんに愛情を持って育てられた、とか
たくさんの人に愛情を貰った、
ってわかった。
だから浮き上がれたんだと思うんです。
いやー、
首の皮一枚ですね。
そうですね、
そうだと思います。
素敵な話を聞かせてくれて、
ありがとうございます。
どん底期間はどれくらいでしたか?
中2の春から秋までかな。
秋から何が変わっていったんですか?
自分に合うフリースクールに出会いました。
そこに通うようになって
変わっていったって感じです。


