「生まれは九州で、21歳から東京に住んでいます。」
お話ししてくれたのは美空さん(40)。

小学3年生で学校が怖くなった理由や、7年間の不登校でつながり続けたお友達のこと。
15歳で社会人になった経緯や仕事のやりがい・大変さについて話してくれました。

全10回でお届けします。

画像:本人撮影

#9
「やっぱり不登校が原因」
怖がりを克服したくてみつけた居場所

やっぱり、
不登校時代のことが
原因だとは思っていたので。

インターネットで”不登校”って、
検索するところから始めました。

あと、当時ミクシィ
流行ってたじゃないですか?

ミクシィに、
不登校コミュニティみたいなのがあって。
そこでお母さんたちが
色んな相談をしてるんですよね。

その相談に答えてる人がいて。
その人がとても冷静に、
丁寧に対応しているなぁ
って思ったんですよ。

「この人だったら、
私の悩みを解決してくれるような、
何かをくれるんじゃないか」と思って。

もう、藁をもすがる思いで、

「私は昔こういうことがあって
怖い思いがずっとあって。
でも、どうにもできず
挫折したことがいっぱいあって。
どうにか恐怖心を解決したいんです。
どうしたらいいんでしょうか?」

っていうふうに
メールを送ったんですよね。

そしたら、
「変わらなくていい」っていう一言がきて。

最初は、
勇気を振り絞ってメールを送ったのに、
さらっとした返事がきたことがショックで。

「相談するんじゃなかった」
って後悔しました。

でも、後日また同じ人から連絡が来て。

私と同じような経験をした人とか、
親御さんが集まるオフ会があるから、
「良かったら来ないか」っていう
お誘いのメールだったんですよね。

もしかしたら行った先で、
私の悩みを解決してくれる人が
いるかもしれないと思って、
また、勇気を出して行ってみました。

そこで、
色んなお母さん方の話が聞けたり、
昔学校に行けてなかったっていう
大学生の女の子も居て。

ここで初めて、
他の家庭環境というか。

不登校も色んな状況があるんだなって知りました。

そのオフ会がキッカケになって、
不登校の活動に色々参加していく方へ
進んでいった感じです。

10年くらい、
色んな場所で色んな人に
出会わせてもらったんですけど。

結局、自分の“怒られ恐怖症”の
解決策は見つかりませんでした。

でも、
何も変わってはないけど、
不登校の経験がなかったら
絶対出会えなかった人達と、
たくさん出会えました。

変わることは出来なかったけど、
“変わらなくても大丈夫な場所”
が、確かにあって。

そう思えた時に、
ミクシィで最初にもらった返信の、
「変わらなくていい」っていうのは、
こういうことだったんだって。
あのお返事を頂けたことに、
10年経って心から感謝しました。

それから数年経って改めて、
自分の不登校経験の全部を
ネットラジオで話したんですよね。

それをびーんずねっとさんが聞いてくださって、
まとめて本にしてくれたっていう。

そうですね。

なんか、表面的に見ると、
私の事を“不登校支援を頑張っている人”
って見てくれる人もいるんですけど。

私としては、そうじゃなくて。

始めは支援というより、
私の個人的な悩みを解決するために
やってる感覚でした。

でも、続けていくと、
子供側でしか見てなかったけど、
お父さんお母さん側の声も知れたり、
不登校に関係ないことも
たくさん教えてもらったりして。

そういう楽しさが増えていきました。