「生まれは九州で、21歳から東京に住んでいます。」
お話ししてくれたのは美空さん(40)。

小学3年生で学校が怖くなった理由や、7年間の不登校でつながり続けたお友達のこと。
15歳で社会人になった経緯や仕事のやりがい・大変さについて話してくれました。

全10回でお届けします。

画像:本人撮影

#8
「寮付きの仕事が見つかって」
21歳、夢を追いかけて上京

駅前に置いてあった求人雑誌です。
見てたら、
寮付きの製造業の仕事が東京にあって。

「半年勤務すれば、旅費は会社が出します」
っていうことが書いてあったので、
「これだ!」と思って。

すぐ問い合わせをして、
面接してもらって、
行くことが決まりました。

寮が付いているので、
住む場所は心配ないし、
仕事もついてるから
お給料も心配しなくていいし。

「これしかない」って思った感じでしたね。

いやあ、そうですね。
正直、寮生活に
ネガティブなイメージがあったんですよ。

ご飯の時間がきっちり決まっていたり、
軍隊みたいな生活かも。って(笑)

でも、実際行ってみたら、
会社が借りてるアパートを
寮として提供してる、みたいな。

だから寮っていうより
普通のアパートなんですよね。

あと、お仕事も。

検査員として配属されたんですけど、
「時間通りに何個やらなきゃいけない」
みたいな、ノルマはなくって。

自分のペースでできるようなお仕事だし、
座り作業で体力も要らなかったです。

あと、職場に女の人が少なかったので
女同士のいざこざみたいなものもなくって。

すごく居やすい環境だったので、
最初は「半年経ったら辞めよう」
と思ってたんですけど、
結局7年くらいいました。

そうですね(笑)
ラッキーとしか言いようがないです。

そうですね、
会社に行きながら養成所に通って、
いろいろ勉強しました。

けれども、養成所でまた、
不登校当時と同じ、
怒られることへの異常な恐怖が
どうしても抜けきれなくて、
養成所も行けなくなってしまって。

これまでは、
「自分の頑張りが足りないからだ」
って思ってたんですよ。

でも、ある時ふと、
「頑張って出来ることだったら、
私はとっくにやってるんじゃないか」
っていうふうに思えて。

これって、
怒られること自体が怖いんじゃなくて、
昔学校で怒られ過ぎた経験が
原因なのかもって。

とにかく今は、
怒られる恐怖をどうにかしないと、
この先ずっと、
同じことで止まってしまうんじゃないかって。

だから、
「自分の過去と向き合おう」
って決意した時期でした。

24だったと思います。

本当、そうなんですよね。

でも、怖さ以上に、
「ずっとこのまま、
恐怖心で夢を諦め続ける人生なんじゃないか」
っていう不安の方が強かったです。

これをどうにかしない限り
希望はないって思っていたので。

逆にいうと、
この恐怖心を
「どうにかできるかもしれない」
って希望を見出した感じもあって。

うんうん。