「生まれは九州で、21歳から東京に住んでいます。」
お話ししてくれたのは美空さん(40)。

小学3年生で学校が怖くなった理由や、7年間の不登校でつながり続けたお友達のこと。
15歳で社会人になった経緯や仕事のやりがい・大変さについて話してくれました。

全10回でお届けします。

画像:本人撮影

#2
「車の止まる音でパニック」
昼夜逆転の不登校生活

いや!

不登校あるあるだと思いますが。

最初は布団をはがされて、
無理やり学校に押し出される、
みたいなことが多かったです。

最初はしぶしぶ行ってたんですけど、
途中から、断固として行かないよう
布団の防御力がだんだん上がっていって(笑)

布団から出なくなったんですけど、
次は、近所の友達が呼びに
来てくれるようになってしまって。

お母さんが頼んだのか、
友達が自発的に来たのか、
分からないんですけど、
「みっちゃん学校行こう」って。

でも、それも頑なに拒否し続けて(笑)
とにかく布団から出ない、
起き上がらない、をずっと続けていたら
どこかで諦めてくれました。

えっと、4年生に上がっても
来てた記憶があるので。

半年から1年くらいは、
毎朝家に来ていたんじゃないかと思います。

そうですね。
誘われるのも心が痛いですけど、
実際、友達に布団の上に跨られて、
なんか、起こそうとビシビシ叩かれたりして。

物理的にも痛かったですね。(笑)

でも、
当時は自分が悪いと思ってたんで
「やめて!」とは言えなかったです。

学校に行ってる周りの子が
正しいことをしていて、
悪いのは私だって。

でも、学校がとにかく怖くて、
恐怖ばかりを感じていました。

今振り返ると、
自分を守るための行動だった
って思うんですけど、
あの頃はそんな風に考える余裕は
全くなかったですね。

私、押し入れ生活をしてたんですよ。
ドラえもんみたいな。

そうですね(笑)
閉じ込められてたわけじゃなく、
自分から入ってて。

秘密基地みたいな感じで、
楽しくて押入れに
住み着くようになったんですよね。
暗くて窓もないので、ある意味安全でした。

そこから、
どんどん生活リズムがズレて、
昼夜逆転していきました。

夜中に好きな事をやって、
朝昼は寝てる感じでした。

朝は起きてしまうと、
親に「今日は行くかも?」と
期待させてしまうかもと思っていたので、
起きないように過ごしていました。

あと、昼間はやっぱり、
家に先生が家庭訪問に来たり、
親戚が来る度に怒られて。

そういう事に恐怖を感じてたので、
外の音が聞こえにくい押入れは、
ほんの少しですが、私を安心させてくれる空間でした。

あと、ものすごい田舎なので、
朝通学してる子供の声とか、
足音が聞こえると、本当にもう・・・。

それを聞かないためにも、
朝は寝ていないと自分が保てない感じでした。

そうですね。
7年もあったので、
ずっと引きこもってるって
わけではなかったです。

あと、いじめが原因というわけでもなかったので、
友達と遊んだりはしてたんですよ。

小学生の頃は、
幼なじみの子が学校から帰ってきてから、
その子の家に遊びに行って、
一緒にゲームをしたりしてました。

今思えば、
とにかく”学校”と感じるものからは、
逃げてたっていう感じですね。

何だろう・・・
将来への不安は全くなかったです。
考える余裕がなかったので。

その日、その日が、精一杯で。

夜中は好きなことをやってましたけど、
土台には恐怖がずっとある、みたいな。

それが年中、365日24時間あって。

本当に熟睡している時以外は、
ずっと「学校に連れていかれる」
っていう恐怖がありました。

やっぱり、
叩かれた痛みが根付いてたので、
車の止まる音とか、足音が近づいてくると
先生がきたと思ってパニックになるし。

学校に関することは、全部が恐怖でした。