「将来の夢なのに、恥ずかしくて人に言えなかった」
お話ししてくれたのは、千葉県在住のしくしくさん(25)

小さい頃から父と追いかけたプロ野球選手の夢。
野球部で経験した挫折と、それを支えてくれた家族や先生。
コロナ禍の就職活動から、思いもしなかった今のお仕事について、お話ししてくれました。

全10回でお届けします。

画像:本人撮影

#1
「心が折れた音がした」
中2で味わったケガと挫折

自分の中では、
めっちゃ長かったんで。

半年くらいケガで部活を休んでて、
完治したあとの試合に
意気込んで出たら、
がっつりエラーして(笑)


野球のルールって、
なんとなくわかります?

僕が”外野”っていう
後ろの方を守ってたんですけど。
ゴロが飛んでくるんですね、
速い球が地面を転がってきて。
で、”トンネル”っていう
エラーがあるんだけどわかります?

要は、野球やってたら
一番恥ずかしいエラーみたいな(笑)
それをやってしまって。

エラーして、
パッて後ろ振り返って、
球を拾いに行くしかないじゃないですか。

その時に、惨めさみたいなものが
一気にこみ上がってきて、
ハッキリ心が折れた音がしたんですよね。
本当に自分の中で
ポキッて聞こえたくらい、
その瞬間はすごく覚えてますね。

そこから、何かしら理由をつけて、
学校も部活も、
徐々に休む日が増えていきました。
で、冬休み前に
ちょっとしたアクシデントで
怪我して、1週間入院したんですよ。

そうですね。
これ余談なんですけど(笑)
その時、雨の日の室内練習で。
鬼ごっこ形式で、
走る練習をしてたんですよ。
そしたらツルって滑って(笑)
腰のあたり打って。

それで腎臓を痛めてたみたいで、
血尿が出て入院になったんですよ。

ほんと、びっくりしました(笑)
で、入院したまま冬休みに入って。

部活を1週間も休んだことなかったので、
次どんな顔して行けばいいか
分からなくなったし、
冬休み前に休んだので、
宿題もみんなと遅れて受け取ったから、
やる気が湧かなくて。

だから、冬休み明けて、
何もできてない状態で学校に行く
自分を許せなかった、というか、
行けなかった、というか。
そこからストップしちゃいましたね。

そうですね。

どんな感じだったんだろう…

多分そっちだった気がしますね。
行こうとしたけど、
行くことを諦めてた感じがしました。

そうですね。
本当は、宿題忘れても
行けばいいんですけど。

教室には、部活の友達もいるから、
「どんな顔して行けばいいのか
分かんねぇよ、行けるわけねぇだろ。」
みたいな感情だったと思います。