
「このまま行くと絶対おかしくなる」
お話ししてくれたのは、埼玉県在住のふくのりさん(46)。
中1で襲った原因不明の症状。
周りに恵まれるも、孤独に突き落とされたキッカケと、乗り越えた先で見えたもの。
「いまが充実しています」と言えるまで、経験したお仕事についてお話ししてくれました。
全9回でお届けします。
画像:本人撮影
#7
「強制されないスタンスが楽」
合う仕事と転職のタイミング
初めてのバイト先は、
どうやって探したんですか?
ふくのりさんにとって、
身体障がい者の介助のお仕事の
どういう部分が働いていて楽でしたか?
障がいをもった人も、介助する人も、
楽しいことは本当に楽しんでいいし、
誰かに強制されるんじゃなくて
自分の意思で動いて、
人間として楽しんでいこうよ。
っていう会社の生き方というか、
スタンスが自分にすごく合ってました。
いいマインドの会社ですね。
そうですね。
その、
「本人がしたいことを尊重しましょう」って
実際はどういう介助になるんですか?
あんまりイメージ湧かなくて・・・。
結構人によるんですけど、
例えば、サッカー好きな方だったら、
見に行きたい試合を一緒に見に行く、とか。
一般的な施設って、
トイレやお風呂に行く時間も
決まってるらしいんですけど、
僕のいた会社は、自分の意思で起きて、
歯を磨いたり、トイレに行っていいんです。
少々時間が過ぎたって、
本人がやりたい時にやりたいことをして
いいじゃないかっていう。
丁寧に生活してる感じが、
いいですね。
介助する側も同じ考えだったら
なんの違和感もなくて。
そういう意味で楽でした。
なるほど。
じゃあ仕事内容としては、
その人達を見守るというか、
サポートするっていう感じ?
そうですね。
1人を三交代か二交代でついて、
サポートするお仕事です。
楽しいですよ。
ふくのりさんに
すごく合ってるお仕事にみえますが、
続けなかった理由は何ですか?
彼女と結婚したいと思っていて、
給料的に将来が心配になったので、
次の仕事を探しました。
機械加工のプログラマーの募集を見て、
地道にやれば伸びていく仕事だろうなと
思って入ったんですけど、全然違って。
どういうところに違いを感じたんですか?
ミクロの世界なんですよね。
サイズが合う、合わないとか。
あと、数学のサインコサインタンジェントとか、
そういうことを多用する仕事なのに、
中学全然行ってないし、高校も通信だし、
全然わけわかんなくて。
なるほど。
しんどかったんですけど、
期待されたのですごく勉強したんです。
で、何となく理解できるように
なったんですけど、
機械にプログラムを打ち込んで、
スタートを押す度に、
動悸がドクンドクンって。
仕事をしていてもすぐ時計を見て、
「まだ数分しか経ってない」って思ったり。
時間をすごく気にするくらい
自分には合わない仕事なんだなと。
それはありますね。
会社の業績が悪化して
「辞めてくれる人募集!」って
なったタイミングで辞めました。
それは良かったです。
次のお仕事はどうやって決めたんですか?
自分はやっぱり、
人と関わる仕事が合ってたなと思ったので、
就労支援みたいなところに一度入社しました。
ほぉ。
でも、そこのやり方がちょっと合わなかったので、
その次に、今の仕事につながる
放課後等デイサービスで働き始めました。
放課後等デイサービスって
どういうところなんですか?
障がいを持った子ども達の、
学童みたいな場所です。
素敵ですね。
放課後等デイサービスのお仕事は
どうやって見つけたんですか?
普通にハローワークに行って、
調べて見つけた感じです。
あるもんですね。
ハローワークで見つけた
会社で働いてたんですけど、
新しく独立した人から
「一緒に働かないか?」って誘ってもらって、
今はその会社で働いてる感じです。
その流れ、面白いですね。
放課後等デイサービスの仕事に就いて、
何年になるんですか?
もう10年ぐらい働いてると思います。
いいですね。
お仕事の中身を聞かせてもらっていいですか?


