
「これ以上嫌われたくなかったんです」
お話ししてくれたのは、関東在住のななさん(30)。
小学6年生で不登校になってから、試みた学校復帰と挫折。
通信制高校から看護師になった経緯や、公立中学校の養護教諭として働く現在についてお話ししてくれました。
全10回でお届けします。
画像:本人撮影
#8
「学校の中から課題を見つけたい」
養護教諭に転身したワケ
看護師を丸3年経験したあと、
どういう経緯で養護教員になるんですか?
実はなんですけど、
看護師で働いてる最中に
教員免許を取っていたんですよ。
すごい!
養護教諭の免許って、
グレードみたいなのがあって。
”1種免許”が大卒レベルで
”2種免許”が短大卒レベルなんですけど、
私は”2種免許”になります。
実は大学の時に、
看護師と別で保健師も取っていて。
保健師の免許で
教育委員会に申請すると、
”2種免許”が取れるんですよ。
便利ですね(笑)
でも、すぐ学校で働くのは
不安だったので、
大学に行こうと思ったんですよね。
大学は何年行ったんですか?
1年です。
といっても、
自分は学校に合わない人間だったので、
「本当に学校で働けるのか」って
その間に結構考えて、吟味しました。
そうですよね。
成人式の事もあったので
ちょっと怖いですよね。
でも、それくらい
養護教員になりたかった?
そうですね。
病院で働き始めてから、
その地域のフリースクールで
ボランティアし始めたんですよ。
その頃には、
教育機会確保法があったので、
「学校の情勢は昔より良くなってる」
と思ってたんです。
でも、実際通ってみると
私の時と子供の悩みが変わらなくて。
めっちゃ分かります!
「何で変わんないんだろう?」って思ったし、
純粋に「教育に関わりたいな」とも思って。
もちろん、
フリースクールでそのまま働く
選択肢もあるんですけど。
何ていうんでしょうね。
正直、フリースクールに通っている子って
別にほっといても大丈夫だと私は思っていて。
居場所があるし。
でも、フリースクールに通えているのは、
不登校全体の4%以下で、
本当に気にしなきゃいけないのは、
居場所がない96%。
こっちにアプローチしたい思いが強かったです。
でも、自分は学校に通ってないから、
根本的な課題が分からないんですよ。
だから学校で働いて、
「何が問題なのか知りたい」っていう
気持ちがありました。
外から学校批判するのは簡単ですから。
いいですね、
素敵な理由です。
ありがとうございます。
大学に1年通ってから、
どういう流れで
保健室の先生になったんですか?
一般的には、
普通の先生と同じく
教員採用試験を受けると、
保健室の先生になれます。
でも、私は最初の試験で落ちちゃったので、
講師登録をしました。
講師登録っていうのは、
産休に入った先生の代替とか、
学校の状況に合わせて働く形です。
なるほど!
講師経験があれば、
千葉が試験に受かりやすい
ことが分かって。
すごい(笑)
受かりやすいって
どういうことですか?
教員採用試験って、一般教養もあるんですよ。
国語数学英語、理科とか。
で、私めっちゃ不利なんですよ、
学校に行ってなかったから。
でも、都道府県によって
講師経験があれば一般教養の試験が
免除されるってことが分かって。
その地域に引っ越しました!
都道府県で、
そんなに傾向が違うんですね!
全然違いますね。
だからまず講師をやって、
一般教養免除されてから
採用試験に受かったって感じですね。
作戦通りです(笑)
面白い!
千葉で無事採用試験受かったあとは
県内の不足している学校に配属される
って感じですか?
大体そうですね。
でも、エリアの希望は出せるんですよ。
なるほど。
行きたいエリアとか
学校には入れたんですか?
はい、講師で働いていた学校に
そのままいられることになりました。
では今の学校が1校目?
そうですね、
講師の時から数えると
4年目になります。
保健室の先生って、
毎日どんな業務をしているんですか?


