「生まれは九州で、21歳から東京に住んでいます。」
お話ししてくれたのは美空さん(40)。

小学3年生で学校が怖くなった理由や、7年間の不登校でつながり続けたお友達のこと。
15歳で社会人になった経緯や仕事のやりがい・大変さについて話してくれました。

全10回でお届けします。

画像:本人撮影

#3
「自分の家より長く居た」
普通に接してくれた友達たち

そうですね、
でも、波はあったと思います。

学年が切り替わる時期とか、
ちょっと行けたりもしたんですよね。

運動会とか、
イベントごとはわりと行けてました。

でも、恐怖心は変わらずあったし、
大人への不信感みたいなものもありました。

こっちに危害を加えそうな
アクションだったり、
言葉とかが少しでも見受けられると、
「やっぱりこの人もそうなんだ」って
決めつけちゃって。

私のことを、
「学校に来るか・来ないかでしか見てない」
って思ってました。

うん、そうですね。
その表現適切だと思います。

それはなかったです。

・・・そうですね、
言われてみると、
学校に行ってる子と一緒にいれば
引け目とか、自分を比べそうですよね(笑)

でも当時は、
考えたこともなかったですし、
友達から何か言われてショックだった
ってこともなかったですね。

今、言われて思い出したことがあって。

中1の時かな?
まゆみちゃんって友達がいたんですけど、
その子の家に時々遊びに行ってて。

まゆみちゃんのお母さんは、
私のことをわかってたんですよ。

“学校に行けてない子”って。

それでも泊まりに行くと、
おしゃれなご飯を作ってくれたり、
おもてなしをしてくれて。

何も言わず、普通に接してくれて。

そのお泊りで
まゆみちゃんが夜寝る前に、
「みっちゃんは、本当は賢いからね」
って言ってくれたんです。

何の話からその言葉が出たのか
思い出せないんですけど、
その時の「本当は賢い」って言葉が、
なんだか、すごく嬉しかった記憶があって。

今思うと、
学校に行ってる行ってない、とか
勉強できるできない、じゃなくて。

そういうこと全部飛び越えて、
1人の人間として見てくれてたっていう
・・・思い出すと泣けてきました。

すごい。

そうそう。

うんうん。

そう!本当にそれだけですよね(笑)
何か特別視されるわけでもなく、
時々行ったら「今日は来たんだ」くらいで。

本当にそうですよね。

うんうん。
私もそう思います。

他にも幼馴染の子がいたんですけど、
しょっちゅう家に遊びに行ってたんです。

自分の家よりも
長く滞在してたと思う(笑)

でも、当時の私って
全然お風呂に入ってなくて。
めちゃくちゃ汚くしてたんです。

正直、自分の家がゴミ屋敷というか・・・
お母さんがちょっと知的障害があったり、
お父さんがアルコール依存気味だったりで、
親も子供が汚いという認識を
もっていなかったんだろうなと。

そういう家庭環境で育ったので、
今思えば、体臭とかも
すごかったと思うんです。

幼馴染のお母さんは専業主婦で、
ずっと家にいたんですけど、
何も言わずに家に上がらせてくれて、
普通にファミコンで遊んでたりしてて。

大人になって改めて、
あのご家庭はすごいなと思って。

「お風呂入ってきて」とか
言われたこともないし、
拒絶をされたことがなくて。

だからもう、
感謝ばっかりですね。