「生まれは九州で、21歳から東京に住んでいます。」
お話ししてくれたのは美空さん(40)。

小学3年生で学校が怖くなった理由や、7年間の不登校でつながり続けたお友達のこと。
15歳で社会人になった経緯や仕事のやりがい・大変さについて話してくれました。

全10回でお届けします。

画像:本人撮影

#1
「また叩かれるんだろうな」
学校が怖くなったキッカケ

なんか楽しみです。
よろしくお願いします。

はいはい!
ありがとうございます。

そうですね。

えっと、まず、
学校に行かなくなったのが
小学3年生で。

授業で当てられて、
黒板に答えを書いたりするじゃないですか?


あれで間違ったら、
すごく怒られたり。

いや、お尻を叩かれたりとか。

そうそう。
黒板の前に立って、
おしりを皆の方に向けて
先生に木の棒で叩かれるんです。

それが
すごく怒った時のやり方で。

そこまでじゃない時は、
先生がヒゲを
腕に当ててきてジョリジョリされたり。

あと、“しっぺ”ってわかります?

腕にピシっとしっぺされたり。
そういう、小さい体罰みたいなのが
ちょくちょくありました。

私は、それがもう怖くて怖くて、
しょうがなくなってしまって。

私は、今もそうなんですけど、
昔から考るのがゆっくりなタイプで。

じっくり考えて、
答えにたどり着きたい。

でも、やっぱり授業だと、
早く正確に答えるのが
良いとされているから。

みんなが時間内にできていても、
私はゆっくりだから、
追いつけなくて。

みんなが出来ているところまで
たどり着けてないから、
”授業がわからない子”みたいな。

だから、
「なんでお前はわからないだ!」って
おしりを叩かれることが何度もありました。

そうですね。
他の子も同じようにされていたんですけど・・・
私は重く受け取っちゃうタイプだったのかなと。

そんな生活が続いて、
徐々に徐々に、
学校に行くことが怖くなって。

朝布団から出たら
学校に連れて行かれる、って思うと、
もう怖くて行けなくなってしまった。
って感じでした。

全然でしたね。
むしろ結構好きでした。
今でも先生の名前覚えてます(笑)

元々ゆっくり考える方でしたけど、
低学年の時は
周りとそこまで差がなくて・・・

でも、小学3年の、
割り算とかが始まった辺りで
一気にレベルが上がった気がして。

勉強でつまづいたタイミングと、
先生の体罰が重なって、
ダメになった感じはあります。

まぁ、そうですね。

でも、なんだろう・・・
体罰があっても、
当時はそれが普通でした。

今思えば、
”教師は絶対正しい”みたいな
考えがあったんだと思います。

その先生が
異常なわけではなくて、
「そういう厳しい先生もいるよね」
っていう感じでした。

だから保護者も、周りも、
何も言わないっていう。

そうですね、
徐々にだったと思います。

所々覚えているのは、
先生の楽しい面もあったんです。

全部を嫌いになったわけではないけど、
でも、やっぱり叩いてくるっていうか。


どれだけ優しいところとか、
楽しい時間があっても
それを覆すほどの
怖さ、恐怖感みたいなものがあって。

特に、算数の授業があると、
「また叩かれるんだろうな」って。

「叩かれて泣いたりしたら、
みんなから変な風に思われるんだろうな」とか。

そういうことを、
どんどん強く思う様になっていくと
本当に怖くなって。

「算数の時間が怖い」だったのが、
「その日が怖い」になって、
だんだん「学校が怖い」
「外に出るのが怖い」って大きくなっていって。

最終的に全部がダメになった感じです。

そうです。
布団から出ると連れていかれると思ってたので。

「布団から絶対出ない」っていう感じでした。