
「学校に行かなくなってから、すぐ引きこもるようになりました」
お話ししてくれたのは、兵庫県在住のせっちゃん(38)。
小学5年生から不登校になった理由から、引きこもっていた頃の生活。
可能性に懸けた受験期から、「こだわらなくなった」いまの働き方についてお話ししてくれました。
全11回でお届けします。
画像:本人撮影
【もくじ】
#1「学校に行く意味はあるのか?」不登校と引きこもりになるまで
#2「9時間、天井を眺めてた」小学生引きこもり生活
#3「親に対して、できることをしていきたい」家族と向き合うきっかけ
#4「どこかに所属したい」勉強と向き合った入学試験
#5「バカにしてきた奴らを見返したれ!」突き進んだ高校生活
#6「社会人になっても働けそう」自信がついた大学生活と初バイト
#7「楽しさを見出せた」念願の就職とリーマンショック
#8「倒れて気付いた」好きな仕事で体を壊した理由
#9「未練は全くなかった」やりたいことを優先できる転職法
#10「キャリアアップはしんどい」上を目指さない今の生活
#11「理解しているつもりだった」引きこもりの時、母がしてくれたこと
#8
「倒れて気付いた」
好きな仕事で体を壊した理由
23歳の転職活動は、
どうやって進めていったんですか?
えっと、
いわゆるパソナみたいな
転職エージェントを使って、
次の会社を決めました。
すごい風通しが良くて、
「ここならやれそう」って思える会社でした。
それめっちゃいいですね!
自分の持ち味を
最大限出せるような感じです。
ちなみに、
前回はITの会社でしたけど、
今回も同じような?
次は全然違いますね。
ドラックストアの本社経理です。
おお!
やっぱり経理っていいですね。
どの業種にも必要な存在なので。
そうですね。
どこにでも通用するっていう部分は、
自分もけっこう気に入ってます(笑)
あと、ドラックストアなんで、
どんどん新しい店舗を展開しないといけない。
はい。
そうなったときに、
私が趣味で学んでいた知識が、
すごく役立ったんです。
地図ですね!地政学!
はい。
経理の側面から、
「この土地だと売上がこれくらい見込めて・・・」
っていう感じで。
店舗展開のための資料を作って、プレゼンしたり。
経理だけじゃなくて、
経営戦略みたいなものに関われたのは
すごくすごく楽しかったです。
それは本当に楽しそう!
好きを仕事にできてる感じがします。
ただね、
楽しかったがゆえに没頭し過ぎてしまって。
自分の体に、
だいぶ負担がかかってたんですよね。
あー。
あの時は、
朝6時半に出社して、夜11時に家に着くとか。
そういう生活をしてたので。
それは・・・
体壊しますよね。
で、一旦体を壊したら
本来はしっかり静養すべきなのに、
あの時は本当に楽しかったので、
また無理をして。
メンタルというより、
肉体的に限界がきて
倒れてしまったんです。
うんうん。
フッと糸が切れて。
それでやっと、
「長期でしっかり休息しよう」
って思えましたね。
でも、
ひとつ気になってたことがあって。
「休んだら給料入らないから、
来月からどうしよう」
っていう。
ん?
要は、
貯金がほとんどなかったんですよ。
そうだったんですか?
なんで貯金がないかというと、
給料がものすごく安かった。
その時に
気付いちゃったんですか?
そうそう(笑)
その時に気付きまして。
仕事としては、
質の高いことができていたし、
残業も新卒の時よりはやってたので
毎月入ってくる給与額だけ見ると、
以前よりも上がってました。
でも、いざ何かあった時。
例えば、体調を崩した時、
「半年は生活できます」って
言えるくらいの貯金は全くなかったんです。
うんうん。
で、
自分が散財してたかって言ったら、
そんなこともなかったし。
何でそう思ったかというと、
当時27歳で、その年齢の
平均給料みたいなのを見ちゃったんです。
おお、
世の中の統計的な?
そうそう。
もちろんそれって、
国家公務員もいれば、
ニートの人も入ってるわけで。
あくまで平均だってことは
分かってたけど、衝撃的でした。
自分がもらっていた額と
かなり開きがあって・・・。
それは、
モチベーションが下がりますね。
そこで色々考えました。
うんうん。
「将来、教育に貢献したい」
っていう思いは、
別にボランティアから始めたっていいなと。
だって、自分がやりたいことだから。
うん。
それができるためにも、
生活の基盤になる収入源を
つくろうって思ったんです。
「まずはお金稼ごう」って。
そう思った時、
私が働いてた会社は4年在籍して
数千円しか給料が上がってなかった。
そうか、
せっちゃんの言う
“給料が低い”っていう意味は、
「こんなに頑張っても、
給与に反映されない」っていう?
そうですね。
頑張っても、上がる見込みがない。
昇給する確率が、
想像以上に低かったっていう。
だから、
今後の貯金や将来を考えたときに、
「これは無理やろ」って。
うん。
なので、
自分の働き方というか、
仕事の考え方をそこで変えました。
それはどんな風に?


