「学校に行かなくなってから、すぐ引きこもるようになりました」
お話ししてくれたのは、兵庫県在住のせっちゃん(38)。

小学5年生から不登校になった理由から、引きこもっていた頃の生活。
可能性に懸けた受験期から、「こだわらなくなった」いまの働き方についてお話ししてくれました。

全11回でお届けします。

画像:本人撮影

#7
「楽しさを見出せた」
念願の就職とリーマンショック

そうです。
IT会社に内定が決まったので、
そこに行きました。

そうですね。

最初は、塾の先生の経験から
「教育関係に関わりたい」と思ってました。

興味もありましたし。

なので最初は、
会計のスキル関係なく、
教育関係の会社を見ていきました。
ベネッセとか、公文とか。

でも行ってわかったのが、
母数というか、志願者の数が半端ない。
大阪の説明会だけで何百人とか来てたので。

その中で採用されるっていうのは、
正直難しいなって思いました。

あと、話を色々聞いていくと、
先生を募集しているわけではなくて。

新卒採用では、
学校と交渉する営業とか、
店舗やシステムの運用する人を募集してたんです。

それは、
自分が本当にしたい仕事ではないなと。

で、

その頃にはパソコンとか、
インターネットは普及していて。

SNSはなかったですけど、
ブログが流行りだした時期でした。

「これは10年・20年後になると
もっと発達してるだろう」

って思ったんです。

だから「教育に貢献する」っていうのは、
なにも先生の立場じゃなくても
ITとか、インフラみたいなものを
学校に提供できるような?

そういうところで、
関われたらいいかもって。

そういう経緯で、IT業界を選びました。

だからITの中でも、
プログラミングとか、
コンピューターの基盤を作ってます、
っていうよりは、
学校とか、教育関係に取引先があるような。

そういう会社を探しました。
もちろん、何社も見て、受けて。

最終的には、
面接の時の印象が
すごくよかった会社に決めた
っていう流れです。

ありがとうございます(笑)

そうですね。
いわゆる事務方みたいなところですね。
総務とか、人事とか。
私は経理に配属された感じです。

はい。
まぁ、直接学校に行くってことは
ないんですけどね。

例えば、
学校宛に請求書を送るとか、
そういう楽しさを
見出せる環境ではありました。

もちろん、初めての会社勤めなので、
きついなって思ったことは
何回もあります。

だけど「無理!辞める!」みたいに
思ったことはなかったです。

でも、
しっかりやっていこうって思った時に、
リーマンショックが起きて。

会社の事務方仕事を、
一気に減らすことになったんです。

とはいえ、
会社から「辞めて」と
言えないところがあるので。

「辞めるんだったら、
退職金をかなり割増するし、
会社都合の退職にしてあげるよ」と。

要は、
「離職票持っていけば
すぐ失業手当がもらえるようにするから、
これで手を打ちませんか?」
ってことで。

それか、
給与6割支給の自宅待機。
「どちらか選んでくれ」って言われて。

当時、23歳とかだったんで、
自宅待機するんだったら、
辞めて新しい会社に入った方がいいって思って。

とりあえず、
辞めることにしたんですよね。

でも、良いこともあって。

退職手続きについての

大規模な説明会があったんですけどね。

その説明会で、
隣の席に座ったのが今の妻なんですよ。

おもしろいですよね(笑)