「学校に行かなくなってから、すぐ引きこもるようになりました」
お話ししてくれたのは、兵庫県在住のせっちゃん(38)。

小学5年生から不登校になった理由から、引きこもっていた頃の生活。
可能性に懸けた受験期から、「こだわらなくなった」いまの働き方についてお話ししてくれました。

全11回でお届けします。

画像:本人撮影

#4
「どこかに所属したい」
勉強と向き合った入学試験

中3になるあたりですね。

それくらいですね。

でも、義務教育で行くような、
普通の学校は
正直無理だと思ってました。

そのことを母に言ったら、
中学の先生に相談してくれたみたいで。

適応指導教室に行けることになりました。

そうです。
適応指導教室に通うようになって、
友達ができました。


体力もある程度復活してたので、
運動の時間も楽しめました。

で、慣れてきた時に、
適応指導教室の先生から
「学校に戻るか?」みたいなことを言われて。

「小学校の友達がいる中学が嫌だったら、
他エリアの中学校に行ってみる?」
って言ってくれました。


で、自分の中では、
「やっぱり学校に通って
友達と色んなことをしたい。」
っていう思いがあって。

先生に、
「中3の2学期から学校に行きたいです」
って言ったんですよね。

それで、
適応指導教室とお別れして、
2学期から別学区の中学校に
通うことになりました。

なんですけど・・・
やっぱりね。


小学校5年生から
中学校3年生の1学期まで、
勉強から一切離れてたので
・・・
厳しかったです。

そうです。

ショックだったのが、
中3でアルファベット知らなかったんですよ。

えっと、
AからZの文字の並びが
「アルファベット」という名前なことを

知らなかったんです。

だから授業がかなりしんどくて。
中学は、3日目で行けなくなりました。

一番辛かったのが、
今回は自分で「行きたい」と思って行ったのに、
行けなくなったことです。


色々動いてくれた適応指導の先生とか、
受け入れてくれた中学の先生に申し訳なくて。

多分、
しんどくても通うのがいいんでしょうけど、
それもできなくて。


「どうしたらいいんだろう」って考えてたら・・・
また引きこもってしまいました。

この時は、

小学校で引きこもった時より
しんどかったです。

いや、
実際に引きこもったのは1~2週間です。


何でかって言うと、
担任の先生が家に来てくれて。
その時に、自分の思いを言ったんです。

『学校に行けてなかったし
引きこもりだったけれど、
やっぱり学校に行って友達と遊びたい。
だから、やっぱり高校に行きたい。

でも、私の学力で
行けるところなんてないでしょ!』

っていうことを、
半泣きになりながら言ったんですよね。

そしたら、
先生はすごい笑顔で
「行けるところはあるよ」って。

そうですね。
その時の言葉とか、先生の表情は
今でも覚えてます。

そこから、
中学の保健室の一角に、
勉強部屋みたいなものをつくってくれました。

授業の空いてる先生が
順番に来てくれて、
私は自分のペースで勉強ができる。


すごく、ありがたい措置でした。

その先生が
勧めてくれた高校にしました。

でも、
「言われたから行くんじゃなくて、
自分で行きたいと思えるかどうか
一度見学に行ってほしい」と言われて。

それで親とオープンキャンパスに行きました。
中3の、11月の終わりぐらいだったと思います。

行ってみたらすごく良くて。

でも、
年明けにインフルエンザになったりして、
受験まで残された時間が本当になくて。

そうそう。
でも、短期決戦なのが良かったのか、
吹っ切れたところがあったので
無我夢中で勉強しました。

小学校5年から中学校3年間分の基礎は、
1週間くらいでやりました。

先生が付きっきりで教えてくれたので、
本当に感謝しています。

受験日を何とか迎えられて、
試験と、面接もあって。

学校に行ってなかったことも
触れられたんですけど。

それでも、
合格することができました。

入学式が一番緊張しました。

自分の中で、
「やっていけるのかな」っていう不安もあって。

入学式が終わって帰ろうとした時に、
担任の先生に呼ばれたんですよね。

「中学校行ってなかったって聞いたんやけど?」
って聞かれて。