
「姉がうらやましくて行かなかったわけじゃない」
弟のユート(30)に、生まれて初めて当時のことを聞きました。
小学1年生から4年生まで不登校だった理由や、高校で経験した部活の厳しさ、
転職を繰り返す中でみつけた、自分の"ちょうどいい仕事"について話してくれました。
全9回でお届けします。
画像:本人撮影
#2
「いじめっ子に俺は恰好の的」
不登校を選んだ理由
「体がデカいのに中身が追いついてなかった」
って、具体的にどういう感じ?
いじめっ子みたいな奴からしたら、
俺は恰好の的。
いじめられる。
いじめられてしまうことを、
自分で改善できないこともあったから。
だから、逃げるしかないから。
「居なくなるしかない」っていう。
そのいじめられるノリが
保育園の時からあったってこと?
たぶんそうだと思う。
明確に「これ」って言えないけど、
確かにあった。
ユートって、
子どもの時から体大きかったっけ?
背が?
背だったり、全体的に?
そんな低学年の時から、
目立つほど大きかったっけと思って。
小6の時で160㎝はあったから。
たぶん、小さいながらに、
大きかったんだと思うよ。
だけど俺、
丸1年みんなより遅く生まれてるから、
中身はガキんちょなままで。
※ユートは4月1日生まれ
4月1日生まれの子どもは、4月2日生まれ以降の子どもより1つ上の学年になる。
参考資料
うんうん。
そういうことだと思うけどな。
それが「行きたくない」の
裏にあった理由ってこと?
そう。
「行きたくない」というか、
「行かなくてもよくない?」みたいな。
じゃあ、 小4の途中から
学校に行き始めるきっかけって何だったの?
今の俺が思うに、
子どもながら
「こんなんじゃダメだ」と思った。
うん。
自分を変えたくて行ったんだと思うよ。
そう思ったきっかけはあるの?
周りをみてそう思った?
んー、当時のクラス編成とか、
担任の先生が良かった
っていうことでもなくて。
ただ、子どもながらに思ったんだと思う。
「さすがにこれじゃダメだろう」って。
でもさ、
「行く」っていっても、
急に毎日通えるものなの?
まぁ、学校に1回も行ってなかった
わけではないから。
でも、どっかのタイミングで
「こんなの絶対おかしい」って、
子どもながらに思うわけよ。
うんうん。
「何この状況、俺だけ」みたいな。
うん。
まぁ、
同級生とのつながりが
全くなかったわけじゃないから。
近所の児童館とか、
駄菓子屋とかで会ってたし。
へぇー。
じゃあ、不登校の間も
会ったらちゃっかり遊んでた感じ?
うん。
遊んでたんだと思う。
それすごいなぁ。
で、学校行き始めて、
地域のソフトボールチームに入ったり。
なんで入ったの?
まあ、
「友だちがやってるし入ろか」みたいな。
ノリじゃねぇかな。
うんうん。
「自分を変えよう」って思って、
学校通い始めて、クラブチームに入って
・・・そっか。
でさ、小4で学校行きだした時に
俺、学級委員やったんよ。
へぇー!
それ全然知らんかった。
俺の中では変わるきっかけとして、
荒療治的にやった。
うんうん。
もう、「それぐらいしないと無理」
って思ったからやったんだと思う。
ほぉー、すごいじゃん。
じゃあ、小1の時は、
体と中身が伴ってなかったけど、
「このままじゃやばい」と思って、
小4あたりで行きはじめた。
その頃になると、
体と中身が、ある程度一致してきた?
そそ。
やり返せるというか、
抵抗できるようなメンタルになった
って感じ。
うんうん。
で、4年から行き始めて、
学級委員やったり
積極性も生まれていった?
うん。
そのまま、
学校に通うようになったって感じ?
そうだね。
なぜか、自信があったんだよな。
あの頃にはもう。
自信?
自信があった。
その、4年になって行きだしてから。
たぶん、同じ頃に
同級生Aが転校したのも大きい。
Aって、そんなガキ大将だったっけ?
いや、すごかったよ。
先生に殴りかかるタイプの、すごかった。
それは大変だわな。
だから先生達も
手に負えなかったわけよ、ずっと。
うんうん。
自信ができたのは、
そういう要素もあると思う。
それ以降で、
学校に行きたくない時期はなかった?
うん、
そういうのはもうなかった。


